ドイツのローカル線

ヨーロッパでは概ね自転車をそのまま列車内に積んで旅することができると聞いた。
日本でも最近はサイクルトレインといったイベントや時間帯や休日に限って列車内に積み込むことができる私鉄もあるようだが、台数の制限などもあり一般的ではない。
7月に入り休暇の始まったヨーロッパでは自転車で旅する人を多く見かけた。

街中の広場の脇には駐輪場ならぬこんな自転車駐輪スペースがありました。

街中を走っている人も比較的大きな荷物をキャリアに積んだ人が多く、一見して自転車旅行と判断できる。

マウンテンバイクやクロスバイクのようなフラットバーのハンドルにキャリアといったのが一般的なようである。
ドイツの南、ちょうどスイスとの国境に近くライン川に沿って走るローカル線に乗った。
ヨーロッパの鉄道の規格は日本と違い標準軌であり、線路の幅は広い。日本では新幹線や一部の私鉄が採用している。
JRの在来線や私鉄の多くは狭軌と呼ばれる一般的に線路の幅が狭いものであり、車輌もおのずとコンパクトになる。

列車の側面にはこのようなマークがあり、その中には自転車のマークもある。
各車輌ごとに自転車を積める広いスペースがあり、数台の自転車が荷物をキャリアに積んだままの状態で乗車可能。
日本のようにホームの高さと車輌の高さが同じでないので乗り込むにはたいてい数段のステップを上がることになる。
ここで関心したのは、自転車の積み下ろしの際には見ず知らずの人同士が自転車を持つのを手伝ってあげる光景がごく普通に見られたことだ。
列車の運行に支障がないように配慮することもあるが、この見知らぬ同士が助け合う精神が今の日本人には欠けていることであるように感じたのであった。

ホームに降り立ち、次の目的地に向けて走り出すのであろうか?

車窓から見える風景はどこまでも続く小高い丘と小麦畑…。
こんな風景はのんびりと走るには最高だろう。

日本でいえば夕方と思いきやなかなか日が暮れない今の季節はこの時間でもまだ夜10時過ぎ
雨上がりの路面に夕日が映えて、夕暮れ時の街角もなかなか風情がある。
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