奥大井湖上駅へ(井川線その③)
長島ダム駅にて列車交換のあとはふたたびディーゼル機関車に後押しされて井川方面へ進むこととなる。長島ダムによって出来たダム湖である接阻湖(せっそこ)にかかるレインボーブリッジが沿線風景随一のポイント。
列車が奥大井湖上駅に差し掛かるとレインボーブリッジをわたり始める。駅は湖に突き出た半島のちょうど突端にあり島のように突き出た部分に駅舎とホームがある。ここで下車した場合は対岸の道路まで線路伝いにつけられた遊歩道を歩かなければならない。
橋脚から湖底までの高さは70メートルほど。現在はダム湖の水深が40メートル近くあるようなので水面までは30メートル位だろう。
鉄橋の色の赤が周囲の山々の緑に映えて水面はさわやかな日差しを受けてエメラルドグリーンにきらきらと光り、まるで絵に描いたような光景がひろがっている。
また対岸に目をやるとダムによって水没する前の井川線の旧線が見える。ときどき鹿などの野生動物をみることもあると車掌がアナウンスしていた。
本日の目的地は接阻峡温泉駅。
山間の集落にある小さな駅で数件の民宿などが集まっている。ここもダムができる前は川が流れていたがダム湖により消滅し、今はカヌーなどを楽しむ人たちでにぎわっていた。駅からしばらく歩くと接阻峡温泉の公衆浴場もあるので時間があれば一風呂あびてまた列車の旅が楽しめます。
あなたにおススメの記事
関連記事