登美の丘ワイナリーツアー②ティスティング編

2tomu & kassi

2010年07月08日 11:08

葡萄畑の見学のあとは醸造施設の見学と試飲の時間。

この時季は当然葡萄の収穫はないので生産ラインは動いていません。また施設内の撮影は禁止なので入口にあった歴史的な建造物ともいえる蒸留釜を撮影。
ここまでは撮影OKでした。



かなり貴重なものだそうですが蒸留釜の形状がおしゃれな感じです。
これは「白ブドウのワインを蒸留して樽に入れ、熟成して製造する」ブランデーの蒸留釜だったそうですが、ここでは現在は作っていません。

葡萄の搾汁施設や瓶詰めのライン、貯蔵庫では樽や瓶についての説明がありました。
今日これから試飲できる1987年のヴィンテージワインもここで瓶熟成されていました。



薄暗い通路を抜けていくとその先にはテイスティングルームがありました。



指示されて席に着くとテーブルの上には本日のワインがすでにグラスに用意されていました。



赤白ともに3種類のワインです。



左から
1.甲州樽発酵2008 
自家栽培の甲州種を100%使用し、樽で発酵させたもの。以前にも勝沼醸造のワイナリーで飲んで以来、ワインの白は甲州種が一番好きなんです。



2.登美の丘2007
3.塩尻ワイナリー信州シャルドネ2007

こちらも自家栽培のシャルドネ種を100%使用したもの
同一年度、同一品種でありながら香り、色はまったく異なるもの。すっきりとした味わいは飲みやすい。



4.登美の丘(赤)2007
メルロ、カベルネソーヴィニヨン、プチヴェルド、カベルネフランを使用。
ここ登美の丘では標高差200mもの広大な起伏に富んだ土地をいかした葡萄品種の栽培がなされています。

5.登美の丘(赤)2005
フルボディタイプの味わい深いもの。カベルネソーヴィニヨンとメルロを使用していますが、この年は葡萄の果実が小粒であったため濃厚な葡萄の味わいが引き立っていました。



6.カベルネソーヴィニヨン1987(非売品)
全てのワインを味わった上での最後の一品。
カベルネソーヴィニヨン100%使用、そして30年以上の瓶熟成。
瓶熟庫で灯りで透かして見た濃い赤の色は一層鮮やかに、そして香り味は極めて深くてこれ以前のワインは若いなと熟成って人間と同じく深みを増していくんだなと実感できます。



テイスティングの部屋にあった彫像品。ひょっとしてワインの神様かなんかでしょうか?



最後にワイナリーの展望台とレストラン&ショップに案内されました。



昔のワイン作りに使われていた貴重な器械類の展示。
このワイナリーは創業から今年で101年を迎えました。





雲の向こうに甲府盆地をはさんで富士山が見えた時にはこの景色のよさに感動ものです。



ぐるっとパノラマで。



きれいに整備されたお庭もあったりして時間をかけて食事をしながらワインなんてのもいいかもしれないですね。



難点は車でないと来られない場所でありながらお酒を飲むと運転できないこと。
これは電車とタクシー以外にはあり得ないです。



建物の通路から窓を額縁に見立てた風景。
葡萄の収穫の季節にまた訪れたいです。

このあと甲府駅までのバスに乗り、スタッフの皆さんに見送られて登美の丘ワイナリーをあとにしました。

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