いやしの里・根場(ねんば)

2tomu & kassi

2008年05月25日 13:00

西湖の西にある根場(ねんば)地区は昭和40年代初頭まで茅葺き屋根の集落でした。



平成16年にこの地にかつての集落が復興されました。



第1期の完成あとに今も建築中の民家があります。このあとも何棟か建つようです。



茅の厚みとしっかりとした造りがわかります。材料集めや職人さんの手配もたいへんでしょうな。



西湖というとあまり訪れる機会もなかったのですが、いろいろと体験工房などもあるらしく今回行ってみることになりました。



駐車場をでると山裾に茅葺きの屋根が見えてきます。ちょうど中学生の団体とぶつかりました。



今回は手漉き和紙づくりを体験です。
材料の楮(こうぞ)、三椏(みつまた)についてレクチャーがありました。なるほど三椏(みつまた)の名の通りに枝が三つに分かれています。この木の繊維が長くて和紙に向いているそうです。


原料の木を灰汁を一緒に煮たもの、煮込み過ぎてトロトロになりかけた干ぴょうのように見えました。



繊維をたたいて水の中に溶くと和紙を漉く雰囲気になってきました。



ここにトロロアオイを加えてよく攪拌するそうです。



ハガキサイズの和紙を漉いていきます。



繊維が詰まっていい感じにできました。薄い層で何層か重ねていくと紙の表面がきれいに仕上がるとのこと。



さらしにはさんで水分を抜いて乾燥させていきます。



茅葺きの縁側からみるとなぜか懐かしい風景に感じます。



木でできた牛乳受けも昔は田舎でよく見かけましたね。



手漉き和紙作りのあとはちょっと早いが集落の手打ち蕎麦やさんで腹ごしらえとなりました。



一日限定10色の玄挽き蕎麦が気になります。



透明感のある蕎麦で皮の黒い部分が入ってます。



そばつゆに薬味はワサビ、大根おろし、ネギがありました。そばの風味が口の中に広がります。



集落には水車小屋もあります。背後の山からの水がふんだんに流れています。
集落からは富士山もよく眺められてここがかつて日本一美しい茅葺きの集落と云われていた時代があったことを実感できました。

西湖 いやしの里 根場(ねんば)
http://www.fujisan.ne.jp/iyashi/

手打ち蕎麦 久保田 根場 而今庵(にこんあん)
http://www.nikonan.jp/index.html





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