ノコギリ屋根のある街

2tomu & kassi

2007年06月26日 21:30


先日出張の折、群馬県の桐生市に泊まりました。ホテルに向かう道すがらとても懐かしい風景に出会いました。翌日は桐生の駅前の観光案内所で無料のレンタサイクルを借りて少し走ってみることにしました。

昭和の色を深く残す本町1丁目から2丁目にかけての町並みはまるでタイムスリップしたような風景です。昔のままの町並みがよく残されて生活の匂いが感じられました。

隣接する織物工場で働く人たちが利用されていたという浴場も現在は銭湯として営業されています。次に来たときは是非入ってみたいです。

中でも桐生市の産業を支えてきた織物工場は今でもこのような形で残されているところが数多く存在しているのには驚きました。ノコギリ屋根とはまさに名前の通りです。北側に向けて開いた天窓から差し込む光は柔らかくて作業に適しているそうです。確かに南向きだと光量が時間帯で変化するし、冬はまだしも夏は暑そうですしね。そのほかに工場内の織機の音を拡散させる意味もあるそうです。

こちらの煉瓦作りのノコギリ屋根は大正期に建てられたレース工場で今でも現役で操業されています。建物は文化財の指定を受けているようです。

中には現在は工房やアトリエとして使われているものもあるようです。

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